抗インフルエンザウィルス薬「アビガン」が新型コロナ治療薬として臨床試験を開始

感染者数が増加し続けている新型コロナウィルスですが、この新型コロナウイルスそのものに効く抗ウイルス薬はまだ確立していません。

そのため、新型コロナウィルスに感染して入院した後に快復して退院された方々は、ウイルスによる熱や咳などの症状の緩和を目指す治療(対症療法)をうけました。具体的には、解熱剤や鎮咳(ちんがい)薬を投与したり、点滴等が実施されています。また、肺炎を起こした場合は、酸素投与や人工呼吸等を行うこともあります。

そのような新型コロナウィルスに対して有効性が認められるのではないかと言われているのが「アビガン」です。この「アビガン」は、富士フイルム富山化学が開発し、国内では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤です。富士フィルムはデジタルカメラが登場する以前のカメラで使用されていた「写真フィルム」を製造する会社でしたが、フィルム原材料を精製する技術を応用して医薬品事業にも進出しています。

その富士フイルム株式会社は、米国において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の臨床第II相試験を開始すると発表しました。

新型コロナウィルスの治療薬として効果が認められた場合に備えて、富士フィルムはアビガンの生産を再開し、増産へ向けた準備も開始したそうです。

新型コロナウィルスの治療薬が発見し行き渡るまでは、一般的な感染症対策をこころがけましょう。具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
また、人込みの多い場所は避けてください。屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。

感染の制圧に不可欠なワクチンと治療薬の開発・実用化には時間がかかるため、HIVやぜんそくの治療薬など既存の薬でウイルスに有効な薬を探す動きが加速している。特に、有効性を示す論文が報告された新型インフルエンザ治療薬「ファビピラビル(商品名『アビガン』)」については、安倍晋三首相が3月28日の記者会見で言及、「新型コロナウイルスの治療薬として正式承認するにあたって必要となるプロセスを開始する」と表明するなど期待が高まっている。
時事メディカル2020/04/01

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